疲れたときに絶対やってはいけない3つの行動と、心の対処法

​「まだ頑張れる」「もっと大変な人はいる」

​そう自分に言い聞かせ、心と体にムチを打っていませんか?頑張り屋さんのあなたにとって、「休む」ことは時に「サボり」や「罪悪感」を伴う行為かもしれません。

​しかし、あなたの心と体は、あなたが思っている以上に正直です。心が壊れてしまってからでは遅いのです。

​今回は、疲労がなかなか回復しないあなたが、負のスパイラルに陥らないための「リバウンド防止策」をご紹介します。

NG行動1:『寝だめ』と『長時間の昼寝』

​週末の朝、「ああ、体がだるい。もっと寝たい」と、ついつい昼過ぎまで寝てしまうこと、ありますよね。私自身も、連休明けの朝が本当に辛く、体が重い状態が続きます。

​この「長く寝てしまう」行動は、平日に溜まった睡眠負債を体が必死に返そうとしているサインですが、残念ながら週末に**「寝だめ」をしても、疲労は根本的には回復しません**。それどころか、体内時計が大きく狂ってしまい、月曜日の朝に起きるのがさらに辛くなる**「社会的ジェットラグ」**を引き起こします。

  • 心のダメージ: 休日を寝て過ごしたことへの**「罪悪感」**が残る。
  • 正しい対処法:
    • 平日+2時間以内に起床時間を抑える。一気に変えるのが難しければ、まずは「いつもより1時間だけ」など目標を小さくしましょう。
    • ​睡眠不足解消には、夜の就寝時間を早める方が効果的です。
    • ​日中の仮眠は15〜20分程度にし、夕方以降は避ける。

NG行動2:『マルチタスク』と『複雑な作業』

​疲れている時ほど「早く片付けよう」と、いくつかのタスクを同時にこなそうとしたり、集中力を必要とする複雑な作業に手をつけたりしがちです。しかし、脳はマルチタスクを苦手としています。

  • 心のダメージ: タスクを切り替えるたびに脳に大きな負荷がかかり、**ストレスホルモン(コルチゾール)**が増加し、かえって疲労が増す。
  • 正しい対処法:
    • ​**「シングルタスク」**を徹底する。今やっていることだけに集中しましょう。
    • ​**「やる気が出ない原因」**を紙に書き出し、頭の中を客観的に整理する。
    • ​集中力が必要な作業は避け、散歩や軽いストレッチなど、体を動かす休息(積極的休養)を選び、気分転換を図りましょう。

NG行動3:『過去の失敗』を何度も思い返す

​疲労がたまると、ネガティブな感情が強くなる**「ネガティビティ・バイアス」**が働きやすくなります。過去の失敗や、嫌な出来事を何度も思い出してしまい、自己嫌悪に陥りがちです。

  • 心のダメージ: 自信を失い、**「どうせ自分はダメだ」**という負け犬メンタルに陥ってしまう。
  • 正しい対処法:
    • ​**「記憶の上書き保存」**をする。失敗を思い出しそうになったら、意識的に「過去に嬉しかったこと」や「成功したこと」といったポジティブな記憶を思い出すように切り替える。
    • ​**「まぁ、いっか」**の口癖を持つ。完璧でなくても、うまくいかなくても、自分の頑張りを否定しない姿勢を持つ。

心を立て直すための最優先ルール

​心が疲れているサインは、あなたの心身が「これ以上無理をしたら壊れる」と警告している状態です。このサインを絶対に無視してはいけません。

最優先ルール:『深刻』にはなっても『真剣』になることを手放す

​「真剣」とは問題解決にエネルギーを使うこと、「深刻」とは不安や焦りで心が重くなることです。疲れているときは、問題解決(真剣)を一旦ストップし、「今、自分は疲れている」という事実をありのままに受け止め(深刻)、まずは回復に専念しましょう。

おわりに:あなたの人生は、それでえぇ~よん!

​心と体が完全に元気になってからでないと、あなたは最高のパフォーマンスを発揮できません。

​「休む」ことに罪悪感を持たず、正しい休息を選び、自分を労わってあげてください。

あなたの人生は、それでえぇ~よん!

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